もともと美術と無関係な道を歩んできた本田は
1999年のある夜「ピカソの様な派手な絵」を夢に見る。
更に3夜、その夢が続いたと言う。
絵を描き始めたきっかけはまさに夢のようだが、
その作品は、まざまざと現実の間と
本田自身の心の中を投影している。
「うさぎ男」と本田が呼ぶ自身のキャラクターが
絵画の世界の中で、作者自身がアバタ―の姿を借り
現在の時世を表現している。
暴力性と残酷性を強く匂わせる本田の作品だが、
確かな絵画技術で描かれている為、
デフォルメされキャラクター化された「うさぎ男」が
魅力的なフォルムで描かれており、その表現様は
一般の絵画では味わえない魅力を醸し出している。
各種、美術コンペでの
入賞・入選歴が作品の質の高さを裏付けている。